どうも、KOHです。ついこの間金色ラブリッチェ GoldenTimeを購入し、無事クリアしました。もう感想を書きたくて書きたくて仕方ないのですが先にやったこちらの作品の感想を書きます。
金色ラブリッチェの感想はこちらへどうぞ。
さて、この作品をざっくり説明すると、2019年にシルキーズプラスが発売したゲームで、シナリオは渡辺遼一、原画はイチリ。萌えゲーアワードではプロモーション賞(はたして名誉があるのかないのかはわからないが)に輝くなど、erogamescapeでの評価も中央値読みで73とまずまずと言ったところです。
あらすじ
(TGS martより引用)
ある初夏の豪雨の日。主人公・小海雅孝はコンビニのイートインで雨が止むのを待っていると、隣で鯖の味噌煮の缶詰を食べ始める少女・更紗サリと出会う。彼女は言う「しゅ、終末の準備のためなんです」と。後日、再会を果たした小海は、終末に備える人々"プレッパーズ"のことを教えられ、ひょんなことから学園でプレッパーズ部を作り、"終末"に立ち向かうことになる――。
ふむ、あらすじを見ると面白い。
ちなみにプレッパー、プレッパーズはこの作品の造語ではなく、実際に現実世界に何人か存在するらしい。デス・ストランディングとかでもそういやいましたね。プレッパーズの方々。
実際のプレッパーの皆さんを扱ったドキュメンタリーがナショジオにあるみたいなので興味のある方はいかがですか?
自分の総プレイ時間はEtupirka読みで9時間54分。フルプラ帯の価格ではあるもののかなり早めに終わった気がします。
特徴
登場人物ほぼ全員狂人
主人公はもちろん、ヒロインや友人までもが性格がぶっ飛んでます。プレッパーな更紗サリ、歩く下ネタマシーンの八乙女華江、まじで何考えてるのかわかんない烏森亜実花。ストーリーのなかで彼らは想像の斜め上を行く行動をしてくる。怖い。
唯一まともなツッコミ役だったのは辻花咲、かな…
ルート分岐は一切なしの一本道
というのも本作、キーパーソンの能力によって各ヒロインメインの並行世界が干渉しあって進行していきます。一応各パートの最後にバッドエンド用の選択肢はあるんですけどバッドエンドを選択したところでタイトルに戻るだけでそこまで影響ないんですよね。
なので本当に一本道です。
現実の問題を彷彿とさせるような描写
太陽嵐(大規模な太陽フレアのこと)による現代インフラの麻痺、核戦争による日本の対応、感染症の流行による巣篭もり。などなど、妙にリアルでも起こらなそうで起こり兼ねないようなフレーズを扱ったりするなど、それなりに考えさせられました。
特に感染症とかは実際に去年から続いてますもんね…このゲーム2019年発売なんだけどね…
今作はルート分岐はなかったので各ヒロインごとの印象でも語ろうかなと思います。
感想
起承転結でいうところの起承の部分は良かった。転と結が個人的には無理やり感が過ぎて微妙だった。
ギャグパートの軽快さは良かったし、シリアスパートでも災害時のとるべき行動の一例として普通に参考になるなど、一貫してみればいい作品だと感じました。
あとは、BGMを頑張ってほしかったかな。若干ミスマッチな部分があった。
各ヒロイン感想
八乙女 華江
起承転結の「起」担当。玄関先に片手バイブでやってくるシモネタマシーンのお姉さん。の割にトラブル発生時は妙に冷静。
というのも彼女は自衛隊の諜報員(自衛隊の諜報活動ってなんだよとは思ったけど、無知なので本当にあるのかもしれない)。ただし自衛隊に入ったきっかけは覚えておらず、一切の謎。
あるときにはヒロインとして、あるときは主要人物と情報交換を図ったりする。結構重要なポジに要るけれど、シモネタ連呼は最初は良かったけどだんだん辛くなってきたかな。
烏森 亜実花
起承転結の「承」担当。いままで主人公となんの接点もなかったのに、担当パートになり世界線が微妙にズレたことでいつの間にか主人公の親戚ポジになってた。裏ストーリーだと暗躍してたけどシナリオ全体を見たら薄いかな。影が。
所謂一般的なエロゲでいうところのサブキャラ相当。Hシーンはあるが厳密には主人公としていない。特殊な人物。ただ、彼女のパートでは結構重要なことが明かされているため、シナリオは楽しめた。
辻花 咲
起承転結の「転」担当。ここから世界設定が大きく非現実に傾いてしまい、結構困惑してしまった。いやなにがどうなれば自衛隊の特別編成体で核ミサイルのスイッチ握ってるのよ。
だいぶ理解するのが苦しくなってきたところだが、ここでアウトドアショップの跡取り娘、小動物みたいなルックスが特徴の辻花が癒やしになる。いいよね、ロリ。
共通ルートではそこまでな印象ではあったけども、途中から超ツッコミキャラとなり一番目立つ存在になったと思う。あと唯一まともなキャラ。
担当パート最後の選択肢は選ぶのがすごく辛かった。どっちに転んでもバッドでしょこれ…
更紗サリ
起承転結の「結」担当。実質的なグランドルート。終末を準備しているプレッパーの缶詰溺愛少女。なぜ彼女は起こるかもわからない終末に備えているのか。これまでの話の解答編になるルート。
藤咲ウサは天才だと思いましたはい。ハマりすぎてる。清楚なルックスや可愛い声からは想像もできないような終末に関連する作品を読んでるのも特徴(北斗の拳とか)。というかこの作品無駄に名前変えずにそのままだしてるんですよね。
自分は現実にあるものを謎に改変される(例:マクドナルド→モクドナルド)のはあんまり好きではなかったのでめちゃくちゃ評価点ですね。こういう固有名詞を改変されると無駄にリソース割く感覚がして。
その他キャラクター評価
嶽山照男
友人枠、レスリング部員だったがゲイであることを告白すると孤立した男。ただしこのストーリーではそこまでゲイについて触れられない。触れられるけど踏み込んだ触れられ方はされてない。
ただ、ゲイである必要があったかと言われると微妙。
ツバキ
本作の最重要人物。もうひとりの主人公。ディープウェブで死体動画漁ってるやべーやつ。行動理念に関してはまぁ理解できたかな。詳細は実際にプレイしてみないと多く語れないかも
まとめ
実際に起こるかわからない終末思想をここまで面白く仕上げたのは良かった。ただ、後半になるにつれて非現実さが増してしまい終末感がかすれてしまってる気がする。最終的なエピローグもインパクトにかける印象。
フルプラ帯にしては早く終わってしまったし、もうちょいシナリオ膨らませても良かったんじゃないかなぁ、っていう残尿感。とはいえ、やはり読み物としては面白かった。そんなところ。エロ抜きでもいけんじゃねって思うくらいには(そうなると八乙女の魅力半減だけどね)
次回は金色ラブリッチェGolden Timeの感想を近いうちにお届けします。
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