はじめるセカイの理想論 感想

2024年3月17日日曜日

Whirlpool エロゲ

t f L

 KOHです。年度末に差し掛かり、業務もプライベートもバタバタしていますが、ゲームの新作は頑張ってプレイしたいなぁって思ってます。そんなわけで今回プレイしたのはこれ。


2024年2月23日発売。Whirlpoolさんの「はじめるセカイの理想論」

公式サイトへは下記のバナーから。この令和の最新作でもバナー用意してくれるのは
ありがたいですね。


話のあらすじとしては、神に呼びかけられた主人公を含む5人の転生者たちが、終末に向かおうとしている世界を救い、自らの理想の世界を目指す、というもの。

各ヒロインごとに転生元の世界が別だったり、抱える物も違っていたりと、どのヒロインも一癖二癖あるのが特徴です。いままでプレイしてきたなかでかなり性格面も
バラバラになっているんじゃないかな・・・?それは言いすぎか・・・?


システム面について 

メッセージウィンドウの比較

猫忍とけもの道、竜姫は未プレイなので、大変申し訳無いですが、フルプラ帯での比較にさせてください。比較作品は「アンレス・テルミナリア」と「pieces /渡り鳥のソムニウム」

上からはじ論、アンレス、Pieces

こうやって比較してみると、今作はUIが右に寄り小さくなったことで、だいぶコンパクトになったなぁって思います。プレイ中はあまり触ることのないボタンは右縦にならんだので、だいぶ余裕もでましたね。

あとはロゴも横方向を意識したからかメッセージウインドウ全体が細くなるように
なっている気がします。下2つの綺羅びやかなデザインも好きなんですけどね。

その他

あとはあまり変化はなかったかなぁと思います。もしかしたらあるかもしれないけども・・・FHDでボイス登録機能付いてて立ち絵鑑賞もできるので、文句はないですけどね。


各ヒロイン 感想

攻略順は「ハルカ」→「ティア」→「ヨル(サブ)」→「ヒナギク」→「ノゾミ(サブ)」
→「ヘルミリア」のあとにトゥルーという形。

今回はシナリオの関係上サブの2キャラは省きます。ほぼほぼネタバレになりそうでな…

ちなみに総プレイ時間は約17時間でした。


綾月 ハルカ


高度に発達した文明からやってきた少女。神から与えられた物は記入した内容が
何でも現実に反映される本(30分制限付き)。ルール無用なデスノート(殺人限定でない)だと思うとわかりやすいかも?時間停止モノもできますねこれだと。

始まりは少し無口でダウナー気質な彼女でしたが、知らないモノのほうが多いこの世界や、主人公の世界のものに触れていくうちにどんどん活発的に変化していったのが
こちらとしても嬉しかったですね。クーデレ気質の娘の、クールを浴びたあとに
デレを生み出して吸って生きたい。多分タバコと酒より健康になれます。

高度文明出身のキャラクターなので、どのルートよりも終盤の展開はSF寄り。SF要素もうまく落とし込めていたなぁって思いました。優しい終わり方でしたね。

ティア=フォーレンタイト


愛を求め、他人の苦痛を自分に転嫁する能力を持った聖女、多分…
というのも愛の表現が基本的に肉体関係…さてさてどうなる?というのが共通までに抱いた感想。
個別に入ると思った以上に深刻なルートでした。あぁ、主人公は嘘がわかるという能力上、
ティアの発言の一つ一つに隠されたものがあると踏み込むことができない…
特に終盤になっての展開は見事だなぁと。ティア持つ頭の回転の速さと、今まで周囲へ
付いてきた嘘への精算、そしてすれ違いの結果が見事に描写されていて良かったです。

あと、抱いた感想としてはHシーンがないとかなりアンバランスになるキャラクターだったなと思ってます。というかHシーンが根幹に関わってきますね・・・これも愛なんですかね。

ちなみに、自分は情報公開時に真っ先に癖に刺さったキャラ(某ブルーなんとかの某なんとかフッドのせい)だったので、ティアが特典になるメロンブックスで予約しました。
私はシスターのエロ蹲踞でご飯を食べています。
なんかティアの抱き枕カバー予約開始してるんですよね~~~~どうしよっかな~~~!

最上 ヒナギク


和風の世界からやってきたすこしおバカな剣士の娘。鬼哭紅蓮(おになきぐれん)という刀を武器に戦う明るいキャラでした。
そんな彼女の願う世界は「平和な世界」。共通を経て文字通り平和となった世界で彼女はどう過ごしていくのかが本ルートの主な内容。

ルート中では、何故彼女が平和を願うのか、また前世での約束と因縁をどれだけ重視しているのかを知ることができました。

鬼哭紅蓮がかなりキーポイントではあるんですが、プライヤー目線だとすぐにわかってしまうのがなんとも。もうちょい工夫が欲しかったなぁと思います。
他3キャラのシナリオと比較しても物足りなさが出てきてしまうのが少々。
彼女自体の抱える問題と、キャラゲーとしての軽さが若干ミスマッチだったもしれないですね。
どちらかというと、シナリオゲーだと映えるキャラクターでした。
ルートの見せ場は良かったです。

ヘルミリア=ヴァン=ノクスローゼ


自称魔王。通称ヘル子。魔王といいつつも、基本的には部屋に引きこもってゲームとぐーたらな生活。
共通ではプライドの高さから、まわりと衝突することもしばしばありましたが、個別では乙女な部分がより際立ったな…と思いました。デレてからがやばい。

このブログではネタバレは極力避ける方針なので、ヘル子の正体にはあまり触れたくないのですが、抱えていた問題が他のヒロインよりも想像がしやすく、共感を得やすいものだったなぁと。

特に終盤の展開も良いんですけど、ちゃんと中盤のいざこざを踏まえた上での結果だと思うとなお良い…
他ヒロインではまずあり得なかった展開に持っていき、主人公と2人で理想のセカイに
たどり着くことができた秀逸なオチも待っており、感動でした。

ヘル子のルートをやる前まではハルカのルートが一番好きだったんですが、ヘル子をやるとヘル子が良いなってなりました。展開も丁寧かつ、熱いものになり感動を呼ぶ。シナリオとして高評価ですね。


まとめ

キャラゲーとしてはかなりの良質なシナリオを引っ提げて来ました。特に個別ルートの力の入れようには脱帽です。共通ルートでふわっとした箇所もありましたが、その部分を個別でガッチリ固めてしっかり書ききっているのが良いですね。なんかアンレスの時にも書いた気がしますが、しっかり伏線を回収しよう、という意気込みを感じられます。

一方で、トゥルーについては少し弱かったなぁと。個別ルートが各自完璧と言ってもいいくらいではあったので、それを踏まえてトゥルーを見ると少しご都合主義で蛇足的な印象が強かったです。

トゥルーが弱いなと思っても、個別ルートには光るものがあったので、知り合いにもおすすめできる作品でしたね。


さて、なんか久しぶりなゲームの感想記事になってしまいましたが(普通に4ヶ月くらいだしてなかったらしい)、4月から少し業務もプライベートも落ち着く予定なので、じっくりとゲームは勧めていきたいですね。(積んでる作品も溜まってしまっているので)


新作も買いたいんですけどねぇ…次はなに予約しておこう。

QooQ